YUSUKE FUKUSHIMA × ACATE
「ACATE 2024 FALL/WINTER」コレクションでは、メンズファッションバイヤー/ファッションディレクターとして活躍する、福島雄介氏とのコラボレーションバッグが発売されています。
シュリンクレザーを採用した「STRANO(ストラーノ)」(福島雄介氏別注コラボ)は、パターンから作り上げた、これまでのACATEにはない逸品となりました。
ここでは、福島氏によりアイテム解説とその背景について語っていただきました。
自分が使いたい、幅広いスタイルで使えるバッグをつくりました
ACATEは、ブランド立ち上げの一年目(2017年)からピッティ・ウォモに出展していて、初年度から買い付けをした思い出があります。
イタリアンメイドの上品なバッグが久しぶりに出てきたなという印象でしたね。タッセルというアイコニックなモチーフ以外は、シンプルで上品、大人の男性が持てるバッグブランドです。
今回、コラボレーションするにあたって考えたのは、「自分が使いたい」「探しても見つからない」ということでした。こんなバッグがあったらかっこいいだろうなって。
最近はファッションの多様化によって、ドレスとカジュアルをはっきり分けないスタイルも増えているように感じます。カジュアルな服装でビジネスをされている方も多いですし、純粋にファッションとしてタイドアップを楽しんだり、古着をミックスして楽しむ方も増えています。
そんな背景もあって、このワンショルダーバッグ「STRANO(ストラーノ)」は、持ち方によってどんなシーンでも合わせられることを考えました。
クリーンでキレイめなデザインなので、ドレススタイルはもちろん、Tシャツ、デニム、レザーなど幅広いスタイルで使うことができます。
サイズは、iPadがギリギリ入るスモールに近いミディアムサイズ。
普段持ち歩くものって、基本的にはウォレット、カードケース、スマホ、眼鏡ケース程度ですよね。それにプラスして、必要なときに折り畳み傘やペットボトルも入るサイズ感。そういう意味でちょうどいいで大きさだと思います。
バッグを購入するときにいつも大事にしているのは、かっこいいかどうかの第一印象。
その次に、どれくらいスタイルの幅があるかを考えます。この服装以外には合わなそうだなというバッグよりも、スーツでもカジュアルでも使えるかを見ています。もちろん、スーツオンリー、カジュアルオンリーなものもありますよ。
こういう仕事をしているので、洋服もバッグも多く持っているほうかもしれないですが、ひとつひとつは長く愛用しようと思って購入したものばかりです。今回のワンショルダーも、皆さんが「長く使いたい」と思ってもらえたら嬉しいです。
DETAIL
高級感のあるシュリンクレザーに、タッセルに次ぐACATEのアイコンとも言える、ブランドの刻印を入れた金具をあしらいました。
リュックのようにも見えるワンショルダーですが、肩にかけるのではなく手で持つことによってドレススタイルにもハマるようにしています。また、持ったときにバッグが少し前屈みになるようなバランスを考えました。
COORDINATE
カジュアル要素のあるバッグなので、チョークストライプのスーツに足もとはジョン・ロブのローファーなど、王道の合わせというよりは少し遊びや外しを入れたカジュアル感を入れて欲しいです。
スーツでも持てるバッグですが、かっちりし過ぎるスタイルではなく、どこかに遊びをつくるとうまく馴染むと思います。
コーディネートの考え方としては、スーツに合わせたときと逆の発想です。
デニムがカジュアルなので、スウェードのブルゾンや、足もとのタッセルでキレイめを演出することで、バッグの上品さとフィットするようにしています。色もTaupe (トープ)にして軽快な雰囲気にしました。
ITEM
PROFILE
福島雄介
“ティアモ”の愛称で親しまれているメンズファッションバイヤー/ファッションディレクター。
2009年に株式会社ナノ・ユニバースに入社。2017年よりメンズバイヤーに就任し同年にYouTubeチャンネル「Tiamo La moda」の司会進行も担当。
ナノ・ユニバースを退社し現在は後続の新番組「Tiamo La...」にてファッションとライフスタイルの発信をしている。